日本の主食・お米談義【その4】
今回は玄米の凄さについて、熱く語りたいと思います。
見直される玄米のスーパーパワー
ノニ、アサイー、シーバックソーン、キヌア…
すみません。気取って、カタカナ並べてしまいました。
これらは、すべて「スーパーフード」と呼ばれる、世界で注目される栄養価の高い食品たちです。
一方、日本には「完全栄養食」と呼ばれる食べ物があります。
完全栄養食、それはもちろん「玄米」に他なりません。
玄米は、白米よりもビタミン・ミネラル・食物繊維を豊富に含んでいて、人が健康を保つために必要な栄養素を、ほとんど摂取できるそうです。
ネーミングがすごいですよね。「完・全・栄・養」ですよ?!
「スーパーフード」より一段上をいっている気がするのは、日本人である私の欲目でしょうか。
ネーミングでいえば、「飲む点滴」も、強烈な言い回しです。
飲む点滴=甘酒のことですが、それを言ったら、玄米甘酒は「完全栄養が飲めちゃう点滴」ということになってしまいますね!
もう、何だかよく分からないけど、完璧でものすごい飲み物ってことになります。
スーパーフードどころではございませんね。
なんだか、体にいい気がする…
最近、自然食レストランなどでは、白米・玄米・雑穀米などから、ごはんが選べるお店も増えたように思います。
大手外食チェーン大戸屋さんでも、「白米」か「もちもち五穀ごはん」かで選べますね。
ちなみに、私は迷わず 「もちもち五穀ごはん・量少なめ」を選択しています。
そうしただけで、例えおかずがこてこての揚げ物でも、さらにデザートにアイスを追加しちゃったりしても、健康に良さそうな気がしますからね☆
玄米が選ばれる理由「低GI」とは?
健康志向の方が増えている昨今、玄米や雑穀を普段の食事に取り入れようとする意識が高まっているのも、納得のいく話です。
なぜなら、玄米は「低GI食品」だから!
きましたよ。 ていじーあい。
すみません。冒頭のカタカナに引き続き、今度はインテリぶって、アルファベット出してきちゃいました。
GIというのは、グライセミック・インデックス(Glycemic Index)の略で、食品に含まれる糖質の吸収度合いです。
まだピンときませんよね。ええ、私もです。
調べたところ「低GI食品」というのは、食べた後に血糖値がばーんと急上昇しない食品のことらしいです。
ごはんを食べたあとって、眠くなりますよね。
いやぁ、ランチ後の13時から14時くらいって、本当に魔の時間です。
お仕事してても、パソコン画面がぼんや~りしてきてですね…。
(いやいや、課長。そんなことないっす。ちゃんと仕事してますから。はい、まだギリ寝てません)
午後眠くなるのは、生体リズムのため仕方ない部分もあるのですが、ランチに含まれた糖質の高さも、一因らしいのです。
精米した「白い食べ物」である白米、小麦粉、砂糖などは、血糖値をばーんと急上昇させるため、食後眠くなりやすいそうです。
一方、精米していない「茶色い食べ物」である玄米、全粒粉のパン、蕎麦などは、血糖値の上昇が比較的穏やかなので、眠くなりにくいと言われています。
結論、仕事のパフォーマンスを上げることを考えれば、玄米ランチは理にかなっている、ということになります。
あれ?
ってことは、大戸屋さんで 「もちもち五穀ごはん・量少なめ」を選択しても、白米にアイス追加してるわけですね…。ダメじゃん、私… (._.;).
くぅ、でもね~、抹茶アイスとか、美味しいんですよぉ…。
災害用保存食に玄米を追加
最後に、保存食の話を挟みたいと思います。
東日本大震災等の教訓で、ご自宅で非常食をストックをされていらっしゃる方も多いと思います。
災害時の食事で耳にしたのが、
「カップ麺や缶詰はあるけれど、生野菜が不足して困っている」
という声です。
保存食から糖質やタンパク質は採れても、ビタミンが不足しているのではないかと不安になった方も、実際にいらっしゃると思います。
前回の『奇病「脚気」と文豪、海軍カレー』で話題にした、ビタミンB1不足による「脚気」も気になりますね。
そのような観点からも、災害時用の非常食の一部に、玄米や雑穀を取り入れるのは、有効な方法ではないでしょうか。
非常食は最低3日分~1週間分は備蓄しておくと良いと言われています。
毎日玄米では飽きるかもしれないので、選択肢の中のひとつとして組み入れるのはいかがでしょう?
例えば…
パックライス:玄米、雑穀米、麦ごはん、赤飯、まぜごはん、白飯
レトルト:玄米がゆ、雑穀がゆ、鮭がゆ、カレー、ミートソース
お菓子:玄米せんべい、玄米フレーク、高カカオチョコ、ナッツ、ドライフルーツ
といった感じです。
保存食については、別の機会を設けて、じっくり考えてみたいと思います。
玄米って、本当に奥が深いですね!
次回は、玄米の栄養を美味しく取り入れる方法について、語りたいと思います。
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