時を慈しむ、振り子時計

古時計 レトロなものたち
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ボーン、ボーン、 ボーン

大きな振り子のついた掛け時計が時刻を知らせ、カチコチと小さく規則的な時を刻む。

今日は、そんな昭和のノスタルジー、振り子時計についてみていきましょう!

明治時代、不定時法から定時法へ

私は全く不勉強だったのですが、現在のような24時間制が採用されたのは、明治からだったんですね!

てっきり、もっと前なのかと思っていました。

1872年(明治5年)明治政府はそれまで使っていた太陰太陽暦から太陽暦へ改暦を公布、翌年から使用を開始し、同時に時刻制度も不定時法から現行の24時間制の定時法へと変更したようです。

「草木も眠る丑三つ時」と言われても、もはや私にはグーグル先生の助けがなければ、一体何時のことやら分かりません。(午前2時~2時30分らしいです)

銀座の和光時計塔(2代目)

銀座のシンボル和光時計塔も、初代時計塔が完成したのは1894年と、今から120年以上も前のことなのだとか。

庶民の時間に対する感覚は、明治時代より相当に変化したと思われます。

国民に浸透するまで相当な時間を要していたとしても、時間の常識が変わる、それは、まさに大革命だったに違いありません。

今や、日本人の特徴と思われている時刻への正確性ですが、150年も遡れば、もっとゆった~り、のんび~りした時間が、流れていたのでしょうねぇ…。

ボンボン時計 (八日巻掛時計)

振り子時計とは、かの有名なガリレオ・ガリレイが発見した、振り子の等時性を応用した時計なのだそうです。

人々が正確に時間を把握する方法を模索し、探求心と精密さを追求した結晶、それが時計だといえるのではないでしょうか。

こちらは、「ボンボン時計」と呼ばれた、 精工舎(現セイコー)の『八日巻掛時計』(1892(明治25)年 )です。貴重な日本製の振り子時計ですね。

八日巻掛時計 | セイコークロック | THE SEIKO MUSEUM GINZA セイコーミュージアム 銀座
セイコーミュージアムに収蔵されている八日巻掛時計をご紹介します。

この「ボーン、ボーン」という音、なんともぬくもり感じられる、懐かしい音ですね。

お茶の間の柱に、このような振り子時計が取り付けられられていたという記憶はございませんか?

明治・大正はもちろんのこと、昭和に入ってからも、庶民にとって時計は貴重品でした。

掛け時計や懐中時計も大切に手入れをし、壊れたら修理に出すなどして、長く使うことが当たり前だったと聞きます。

親から腕時計を受け継いだり、開業(開店)のお祝いとして、同級生でお金を出し合って振り子時計を贈ったりと、相手の幸せな未来を願う気持ちを、時計に込めていたようです。

時計を長く慈しんできた背景には、その貴重さだけでなく、人々の想いが関係していたのではないかと、思わずにはいられません。

振り子時計の思い出

我が家にも昔、自分の背丈ほどの大きな振り子の柱時計がありました。

30年以上前、私が小学生の頃までの話です。ねじ巻き式で、数カ月もすると、必ず長針が狂ってくるんです。

それでも、家族が時計の誤差を細かく気にしていた記憶はありません。

朝の正確な時間は、ブラウン管テレビに表示される時刻か、NHK連続テレビ小説のオープニング曲で把握していた気がします。

振り子時計が止まってしまったときや、掃除のついでにねじを巻き直し、ぼちぼち時刻を修正していましたね(笑)

当時、時計との間には、少し微妙で、あいまいな距離感があったと思います。

古民家には、渋い壁掛け時計がよく似合いますねぇ。

あなたには、どんな時計の思い出がありますか?

そして現在。ない、ない、ない、時間が、な~い!!!!

ぎゃあぁぁぁぁ~!

「息子、起きて、起きて! あぁ~、寝過ごしたぁぁ!!」

ばかぁ、私のばかぁ!

目覚ましを止めたのも私。スマホのスヌーズをオフにしたのも私。二度寝したのも私。

急いで自転車の後ろに息子を乗せ、今日もお仕事へ出勤でございます。

息子、その妙な寝ぐせは「最新のオシャレ」ってことにして、保育園行くよ。ん? もぞもぞして、どうした?

「ママ、…うんち」

…そうかっ!

私の腕時計も、スマホも、壁掛け時計も、職場の時計もパソコンも、すべて時間に激烈正確です。

100均でも腕時計が買える現代。時間が狂うような時計は、即刻断捨離の対象となっていることでしょう。でも、それって私のこと~? と思わずにはいられません。

日本人がどれだけ時間に正確か知りませんが、こっちにはないんですよ。ない、ない、ない、時間への正確性もゆとりも、な~い!!!!

こういう時、心から思うんですよね。

職場のタイムカードが、昔の振り子時計みたいに10分遅れたりしないかな、って。

そんな私ですが、もうちょっと時間を慈しむ心の余裕を持ちたいと、息子のトイレを待ちながら思うのでした。

ではまた、次回。

レトロな世界でお会いしましょう!

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