【京都】京都鉄道博物館 梅小路蒸気機関車館

京都鉄道博物館 蒸気機関車・鉄道の旅

日本蒸気機関車の聖地

ついに、ついに、てっちゃんである息子と、日本の蒸気機関車の聖地へやってまいりました!

梅小路蒸気機関車館
京都鉄道博物館エントランス

多数の蒸気機関車と、扇形車庫を保存する京都鉄道博物館です。

https://www.kyotorailwaymuseum.jp/

JR京都駅から嵯峨野線に乗り換えて一駅、梅小路京都西駅を出れば、目の前にその建物が見えてきます。

なぜ京都にまで来ることになったかというと…

もうね、息子が愛読書本『蒸気機関車完全名鑑』を私に見せ、うっとりとしながら言うわけですよ。

息子の愛読書&DVDたち(一部)

「ほら見てママ。うめこうじには、でごいちもしろくにもよしつねごうもおめしれっしゃもあって、しゃこのてんしゃだいが大きくて、にほんでいちばんすごいんだよ。 すちーむごうにものれるんだって。いいなぁ、行ってみたいなぁ~」

はいはい。私には、何の呪文だか分かりませんがねぇ。と、その日も息子のSL談義を右から左へ受け流していました。…が、

(…ん? いや、まてよ)

私の中で、急に脳内電卓が発動してしまったのです。

息子が小学生になると、当然ですが運賃は幼児料金ではなくこども料金に切り替わります。いつもは無料でしたが、いくら子ども料金とはいえ、新幹線ともなると、お財布が激しく痛みます。

コロナとはいえ、小さい子どもを連れての京都日帰り旅行は厳しいし、せっかく行くなら1日じっくり見させてあげたい。せめて1泊は必要です。

幼児なら添い寝可能な宿泊施設もありますが、子どもとなると宿泊料金もかさみます。博物館の入場料も、現地での移動も金額アップ。小学校入学か、この差は大きい…。

小学校を休ませて、空いている平日に行くなんてこともできませんし、長期連休中では混むのが明らかです。

タイミングは今! もう、すぐ行くしかない!!

「息子。来週、保育園休んで京都行くよ!」

日本旅行さんの「新幹線+宿泊プラン」をポチッた後で私がそう言うと、本人が一番びっくりしていました。

圧巻! 梅小路蒸気機関車庫

白状します。京都鉄道博物館、なめてました。

入館手続きを済ませると、館内には、蒸気機関車含めて新旧様々な車両が展示してあり、鉄道ジオラマ、運転シュミレータなど、見たり触れたりしながら、鉄道に親しめるスペースが目白押しです。

とはいえ、ですね…。子鉄の母歴をある程度重ねてまいりますと、こういった展示は結構、見慣れてきています。というより、鉄道ファンの方には大変申し訳ないのですが、それほど大きな違いは、よく分かりません…。

しかし、京都鉄道博物館の神髄は、館内じゃなかったんです。外にありました。

梅小路蒸気機関車庫、これこそまさに、日本蒸気機関車の歴史そのもの!

梅小路蒸気機関車館

機関庫内には、ズラリと並んだ多種多様な蒸気機関車。その中で、整備士さんが実際に整備をしています。

使い古された転車台には、石炭の詰まれた車両が、今にも動き出しそうな雰囲気で停車しており、その奥では、スチーム号が汽笛を鳴らし、蒸気を噴き上げて走行していました。

鉄道に疎い私ですら、目を見開かされ、圧倒されました。

なんたる規模感!

息子が長い長い呪文を唱える理由を、母はここに来て、ようやく理解したのでした。

トップナンバー機の共演 義経号とC571

息子は、真っ先にこちらの蒸気機関車に向かって走り出しました。

義経号

お目当ては、写真の左にある「1」のナンバーが特徴の、義経号です。

この蒸気機関車、とにかく美しいですね。

明治時代にアメリカから輸入された、テンダー式蒸気機関車だそうですが、デザインが洗練されていてひと際目を引きました。

やっと出会えた嬉しさで、息子は興奮気味に「このSLは〇〇の〇〇で〇〇…!!!!」と呪文を唱えながら、写真を連写していました。

うん、ごめんね。母は君の呪文がほとんど理解できなかったよ。

↑画像右側の機関車↑は国鉄C57形蒸気機関車1号機。まさにトップナンバー機の共演です。鉄道ファンであれば、ここで写真を撮らない方はいらっしゃらないでしょう。

右も左も、歴史上貴重な産業遺産の数々。お目に描かれて光栄です。

その貴重さが分かってるんだか、いないんだかの私が、偉そうにブログにしてすみません。

SL義経号

ちなみに、義経号はタカラトミーさんから、プラレールも販売されております。箱すらボロボロですが、息子にとって宝物のようです。

お召し列車と修理庫

こちらは、皇室の方々のご移動に使われた、お召し列車(おめしれっしゃ)です。菊の御紋が取り付けられていますね。 おめしれっしゃ、初めて理解しました。

蒸気機関車を整備している様子です。これだけのものを維持するというのは、どれほどのご苦労でしょうか…。大切に扱われているのが、よく分かります。

元特急「つばめ」C62がけん引するスチーム号

京都鉄道博物館の最大の楽しみは、SL「スチーム号」の乗車ではないでしょうか。

蒸気機関車に乗車できるのは、京都博物館に限ったことではありません。現役で線路を運行する蒸気機関車も存在しますし、ミニサイズの蒸気機関車が一周するような施設もあります。

それらと一線を画すのが、京都梅小路。さすがです。出してきますね。

国鉄C62形蒸気機関車、通称シロクニです。

もともとは、東海道本線の特急「つばめ」で活躍していた、ホンマモンです。

間近で見上げると、圧倒される大きさです。でっかい!!

日本の博物館で、このサイズの蒸気機関車に実際乗れる施設はここだけなのではないでしょうか。

乗車したときは、ちょうどアニメ『鬼滅の刃』とコラボしていたので、ヘッドマークは特別仕様、車内アナウンスは竈門炭太郎くん(声優:花江 夏樹氏)が担当する中、スチーム号は発車しました。

残念ながら、現在は『鬼滅の刃』とのコラボは終了しています。詳細な運転スケジュール等は、当日インフォメーションで確認してくださいね。

体験する!:京都鉄道博物館
蒸気機関車「SLスチーム号」をはじめ、京都鉄道博物館の体験型の施設をご確認いただけます。

スピードはゆっくりではありますが、石炭の匂い、力強い汽笛、吹きあがる蒸気を直に感じながら、往復1kmの道のりを走ります。

走行中は、吹き抜けの窓から梅小路公園を眺めつつ、逆サイドの連なる線路には「ハローキティはるか」、貨物列車のEF210形電気機関車「桃太郎」なども見ることができました。

「うわぁ、桃太郎の連結だぁ~! 連結してる~!」と、息子は終始大興奮でした。

スチーム号の乗車料金は、高校生以上300円、中学生以下100円です。

京都駅から一駅の距離にあって、昭和20年代のSLに乗れて、たったの100円!

激安ですっ…(涙)

ちなみに今回、 スチーム号には2回乗車しました。竈門炭太郎くんの爽やかなアナウンスは、特別感があり耳福でございました。

本当にすごすぎます。ありがとうございました!

『鬼滅の刃』とコラボ 食堂車

下の写真は、食堂車内の様子です。こちらも『鬼滅の刃』とコラボしていますね。

今となっては、食堂車は超高級列車でしかお目にかかれませんが、昔は乗車時間も長かったこともあって、テーブルで食事をゆったりとる楽しみが、気軽に味わえたんですね。

残念ながら、この食堂車の中には入れませんでしたが、当時の雰囲気を感じることができました。

おまけ

おまけの話をします。帰路、JR梅小路京都西駅で電車を待っていた時のこと。

入館時、ロッカーへ入れたスーツケースの存在を、すっかり忘れたことに気付き、ダッシュで京都鉄道博物館に再入場した結果、私たちは乗るはずだった新幹線に乗り遅れました。

「乗り遅れる」「忘れる」という現象、私は散々やらかしています。

新幹線に乗り遅れた場合、予約していた指定席券は無効になってしまうけれど、後続列車の自由席に乗ることができる、ということは、元より存じ上げております。

問題ありません。むしろ、スーツケースを思い出せて、本当によかったです。問題は「のぞみ」ではなく、後続車の「ひかり」に乗ってしまったことですね…。

途中でのぞみに乗り換えるのも何となく気が引けて、東京までのろのろ乗り続けてしまいました。

帰宅は予定よりだい~ぶ遅くなりましたが、今回の京都てっぱく旅行、後悔なしです!

と、思いきや、

(息子)「ママぁ、かわうそのぬいぐるみ、ホテルに忘れてきちゃった…」

とのこと。

くぅぅ~、なんで君は私のつまんないところだけ似てしまったのか…っ!

そして数日後、970円の費用が発生します。ぬいぐるみ着払い代です。

次、SLを見に行ったら、忘れ物に注意しようね! お互いにね!!

ではまた。

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