今と昔、出生率の変化

赤ちゃん まちの独り言

2021年も、残すところ1カ月を切りました。

「今昔日本人の数」編をお届けします。

出生数、第1次ベビーブームの1/3

昨年2020年(令和2年)日本の出生数は、約84万人。

1899年の調査開始以来、過去最少、かつ5年連続での減少でした。

昭和22~24年、いわゆる第1次ベビーブームでは、年間の出生数は270万人弱

この数は、今の大阪市の人口に匹敵します。

未曽有のベビーブームと比べると、昨年の出生数は約1/3に減少しています。

戦後の特殊すぎる時期の数字なので、比べるのはどうかとも思うのですがね…。

ベビーブームでを超えていた合計特殊出生数は、1.34

過去最低だった、1.26(2005年)に迫る勢いです。

今年はさらなる減少、おそらく80万人程度になると予想されています。

新型コロナウィルスの影響による、「産み控え」が原因とされていますが、少子化に歯止めがかからない状況であると、解説されています。

※数値は、厚生労働省の「人口動態統計月報年計」を参考にしています。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1.html

「出生率」の正しい読み方

話はそれますが…

出生率の正しい読み方は「しゅっしょうりつ」です。

私はずっと、「しゅっせいりつ」だとばかり、思っていました。

恥ずかしいです…(〃ノωノ)

「少子化10年前倒し」への違和感

昨年の出生数の統計が発表されると、メディアでは「危機的な状況」「少子化10年前倒し」といったワードが飛び交いました。

30代で小さい子を持つ私としては、個人的に、それらの言葉には違和感を感じます。

確かに数字だけを見ると、女性が子どもを産まなくなっています。

それは事実です。しかし、別の角度から見ると、違うように思うからです。

昨年も今年も、このコロナ禍で、80万人の日本女性が「赤ちゃんを産む」という、決断をしました。

こんな、ものすごい決断をした方が、日本には80万人もいらっしゃる、私にはそう思えて仕方ありません。

産む決断と勇気に、心から素晴らしいなと、すごいことだなと、私は感動を覚えます。

新型コロナウィルスの影響で、妊婦さんは病院に入院し、一人で産まなければなりません。

医師や看護師はいますが、陣痛の間も、分娩中も、産後も、退院までは、夫にも他の家族にも付き添ってもらえません。面会もできません。

初産であるなら、余計に不安でいっぱいになると思います。

既にお子さんがいる方も、コロナ前とは状況が異なりますし、入院の間は、上のお子さんのことが気になることでしょう。

父母を頼りたくても、里帰り出産ができない状況かもしれません。

それらが、どんなに大変なことか…。

妊娠中のワクチン接種、分娩病床の確保、外出自粛、近隣でのクラスターニュース、両親(母親)学級の延期…。

こんなにも不便を強いられ、不安が渦巻く中、それでも産むと決断をされた(されている)女性が、日本には80万人もいらっしゃいます。

勇気をもらいますね。

子を持つ同じママとして、励まされます。

安産と、産後の肥立ちのお早い回復、赤ちゃんの健やかな成長を、心から祈るばかりです。

現状を踏まえて、産むのは控えようと、お子さんを断念された方もいらっしゃるでしょう。

葛藤の末にされたご自身の決断もまた、未来の命を見据えた、尊重されるべき意志だと思います。

なんだか少し、涙が出てきました。

1、1、すべての積み上がりが、ありがたいです

今月下旬には、厚生労働省から今年の出生数の推計が出され、過去最低と発表されるでしょう。

その数字1つ、1人、1人すべてが、切実な葛藤と、忍耐の積み上がり。

ママ、赤ちゃん、支えるすべての方々の、想像を超えた頑張り。

私には、きっとそう見えます。

 

命に感謝するばかりです。ありがとうございます。

ではまた次回!

コメント

タイトルとURLをコピーしました