昆虫であるイナゴやコオロギ、食べたことはありますか?
現在、Edible insects(食用昆虫)として、世界で注目されつつあります。
レトロなものを調べていくと、なんだかんだ一回りして、日本に根付いていた文化が世界で見直される傾向に、毎回驚かされています。
ムシ嫌い!
昆虫を食べることに抵抗のある方でも、
「イナゴだけは食べたことがある」
「戦時中は、これがご馳走だった」
そんな風に話す人もいらっしゃいますね。
私は食べたことがないので、ばあばに聞いてみましたが、
「いやぁ~! ムシ嫌い!」
と思い切り、拒絶されました。
ちょっと、今回ばかりは参考にならなかったです。
長野のアンテナショップ『ムシコーナー』
ムシを食べる文化が、現在でも根付いているのが長野県のようです。
東京銀座にある、長野のアンテナショップ『銀座NAtGANO しあわせ信州シェアスペース』でも、1階のショップスペースに『ムシコーナー』が設けられています。
イナゴ、蜂の子、ざざむしなどが並びます。
特に南信地域の伊那谷では、スーパーのお惣菜としてパック売りされていたり、おやつに蜂の子をぱくぱく食する身近な食材なのだそうです。
いなごの佃煮 長野県
いざ、ムシ実食。
ものは試しということで、ムシさんたちを購入してみました。
ざざむしは、…ちょっと、ビジュアル的に無理でしたので、いなごと蚕のさなぎをチョイス。
イナゴは、想像していた通りの味でした。
パリパリした食感のつくだ煮です。
甘辛煮なので、食べやすく、まぁ…その姿を凝視しなければいけます。
普通に美味しいです。
蚕のさなぎは、買ってから食べるまでに時間を要しました。
どうしても、気が向かず…。
しかし、それでは延々と記事が書けないので、思いきって食べてみることにしました。
これは…、正直申し上げて、私は無理でした。
味はともかく、あの、ぷにゅっとした感じが、何とも耐えがたくですね…。
すぐに、お茶をがぶ飲みしました。
昆虫類の多くは栄養満点
2,000だそうです。
本当に驚きです。
これは、世界中で食べられている、昆虫の種類の数です。2,000!
生産時の温室効果ガス発生量が少ない、飼育する時の環境への負荷が少ないなどのメリットを考えると、大きな可能性を秘めていますね。
そして、昆虫類の多くは栄養満点なのだそうです。
Food and Agriculture Organization of the United Nations(FAO/国際連合食糧農業機関)
Edible insects Future prospects for food and feed security(英語)
この報告書によると、昆虫は、たんぱく質、良質の脂肪、カルシウム、鉄分及び亜鉛の量が豊富なのだそう。
特筆すべきは鉄分の含有量で、イナゴ類では牛肉よりも多いそうです。
乾燥重量100g当たりの鉄分含有量
牛肉:6mg、イナゴ類:8~20mg
だそうですよ。
とはいえ、昆虫を大量に食べることには、個人的にまだまだ抵抗がありますけどね…。
甲殻類アレルギー のある人はご注意を!
最後に、昆虫を食べるときの注意点を申し上げます。
尻尾から食べましょうとかではなく、ずばり、アレルギーです。
昆虫は、エビやカニなどの甲殻類と同じ無脊椎動物に分類されます。
つまり、甲殻類アレルギーを持っていらっしゃる方は、アレルギー症状が出る可能性がありますので、ムシを食べる際はご注意ください。
ではまた、次回。
レトロな世界でお会いしましょう!
コメント