秋の味覚 さつまいも
秋といえば、美味しいものがたくさんの季節ですね♪
梨、ぶどう、さつまいも、サンマ…
柿! …も、美味しいのですが、今日は、いものお話です。
おやつ「いもばっかり」説
ばあばに、昔のおやつについて聞きました。
帰ってきた返答は、
「いもばっかり…」
昔は食料や調味料が十分になく、おやつはめっきり、いも類(さつまいも、じゃがいも等)が多かったそうです。
もちろん、紅いもタルトやピザポテトなんてものはなく、
ふかしたいも。以上!
だったそうです。
現在は、ほくほくとした食感の「北あかり」、蜜のような甘さの「安納芋」など、品種改良が進んでいますが、当時はより素朴な味で、現在のものと比べると水っぽく、農薬も少なかったので、虫に食われていることが多かった、とのこと。
特に戦時中は配給制がとられ、芋だろうが野菜だろうが、何かあるならましで、おやつ自体がなく、ごはんが芋汁だった、という話もお聞きします。
だからこそ、金平糖やぼたもち、そういったものは本当に特別なおやつだったのでしょうね。
生まれ育った地域や、家柄で大きく異なるとは思いますが、戦前・戦後の食糧難の時代には、日本全土が同じような状況だったかもしれません。
あなたは子どもの頃、おやつに何を食べていましたか?
ちなみに、私が小さい頃、ばあばがよく作ってくれたおやつは、大学芋です。
やっぱり芋…。
私の大好物なんですよ。当時は考えなしにバクバク食べていましたが、主婦になった今、こんな手間のかかるおやつ、よく頻繁に作ってくれてたなぁと思います。
あぁ~、三温糖で作った、ばあばの大学芋、食べたくなってきました…っ!
自然と共に暮らす日常
私は田舎生まれの田舎育ちですので、ばあばから
「夕飯に使うから、畑でネギ採ってきて~」
と言われて、家のすぐ裏手にある畑からネギを引っこ抜いてくる、なんてことは日常茶飯事でした。
小さい頃は、畑にある大きなびわの木に登って、木の上でもしゃもしゃと、もいだびわをおやつに食べていました。
祖父と堤防で魚釣りをし、海に潜ってウニを採り、蚊に刺されながら草をむしり、軍手を真っ黒にしながらじゃがいもを掘り、巨大きゅうりを振り回して遊んでいました。
そういった自然の中での体験、されていらっしゃった方も多いのではないでしょうか。
体験倍率=8.71
私は今、東京で子育てをしていますが、せっせとチャンスを見つけては、息子が自然と触れ合える体験を取り入れてきました。
↓ ビルに囲まれた農園で、サツマイモを両手にご満悦な様子の息子(2年前)↓
しかし先日、こんな落選通知をいただきました。
抽選の結果、誠に残念ながら落選となりましたので、ご通知いたします。今回の申し込みは、100人の応募に対し、871通ご応募がありました。
き…厳しい。8.71倍。約9倍です。
この数字は、芋掘り体験の倍率です。自治体の運営する農園で、さつまいもを10株掘れる体験の募集に応募しました。ちなみに、当選した場合の体験料は1000円です。
毎年応募し、いつも参加できていたのですが、相当運がよかっただけだったようです。
芋掘りなんて、裏の畑でしてた生活の一部だったのに…!!
さつまいもも、米も、魚も、どこのスーパーへ行っても買えます。
しかし、今年の田植え体験はコロナで中止、芋掘り体験は倍率8.71で落選、川遊びや魚つかみをするための子ども向け民間サマースクールは、行くには行けましたが、PCR検査義務付けされたうえで6万円弱かかりました。
「体験の格差」と言われるのも、納得のいく話です。コロナでこの格差はさらに広がっているのでないでしょうか。
昔ながらの自然体験を、特に都心ですることは、ある意味贅沢なことかもしれません。
マンションに囲まれた公園の太い木には「木登り禁止」、空き地には「ボール遊び禁止」「大声で騒がないでください」、ベンチには「ソーシャルディスタンス」等の張り紙が、びっちりと貼られています。
昔の人が必死で生き抜き、より豊かにと願い、築き上げてくださったこの日本は、食品廃棄物発生量 世界第3位(『農水省 食品ロスの現状を知る』より)となる一方で、子どもの6人に1人が貧困状態という、いびつな社会構造となっています。
どんな状況下でも、心豊かでありたいと思います。それは、少し遠回りで、少し面倒なことなのかもしれません。
それでも、チャンスをせっせと見つけては、できることからチャレンジし続けたいと思います。
ではまた、次回。
レトロな世界でお会いしましょう!
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