390年の歴史を持つ、加賀藩御用菓子司。
こう聞いただけでも、ぐっと惹きつけられませんか?
今回は私の大好きな和菓子、森八の『加賀てまり』をご紹介します。
『森八』東京店
石川県金沢市に本店を構える『森八』さん。
創業は寛永2年。
「寛永」っていつなんだか、パっと想像つかないですよね。
…私もです。1625年だそうです。
『森八』は、徳川家光の時代から、金沢で歴史を紡いできた、老舗の和菓子屋さんです。
今のご時世、金沢へは気軽に足を運べません。
東京・神保町駅すぐにある「東京店」へお邪魔しました。
お店に出向く価値は、壁にあり
森八さんの和菓子は、大手百貨店でも取り扱っていますが、
「ぜひ、店舗へご来店を!」
と、あえて申し上げたい思います。
その理由1つ目は、店舗でしか手に入らない季節の上生菓子。
この日は、残念ながらすべて売り切れてましたけどね…。
もう1つは、こちらでございます。
店内上部に飾られた木型、お分かりになりますでしょうか?
こちら一例ですが、恐ろしく精巧な「菓子木型」が飾られています。
手で掘られた一本一本の繊細なこと!
ため息がこぼれます。
そんな古く貴重な菓子木型が100 点以上、焼印も数十本を展示しているそうです。
こちらは、1964年の東京オリンピックの焼印です。
これらを見るだけでも、お店に来た甲斐があるというもの。
金沢本店にはさらに、金沢菓子木型美術館があると、店員さんから教えていただきました。
江戸時代から受け継いだ菓子木型など、千数百点を展示しているそうですよ。
菓子用器具というより、むしろ文化財ですね。
きみしぐれ『加賀てまり』
森八さんの和菓子は、どれも美味しいです!
その中で、手土産としてオススメするならこれでしょうか。
『きみしぐれ 加賀てまり』
まず、パッケージがレトロです。可愛い!
日持ちもします。手土産として最適!
ころんとした形も、キュンとする愛らしさ。
割るとこんな感じです。
食べ慣れたあんこと一線を画す、この黄身あんがいいんです。
もう、大好き!
上品な甘さで、生菓子のようにしっとりしています。
年配の方への手土産どれにしようかな~と、
迷っていらっしゃるなら、こちらに決定いたしましょう☆
ではまた、次回。
レトロな世界でお会いしましょう!
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