前回に引き続き、みかんの皮について取り上げます。
お風呂も良いですが、さらに進化させて自家製生薬を作ってみませんか?
ゴミからお薬に大変身
前回、みかんの皮をお風呂の入浴剤にすると、健康効果バツグンだよ! と紹介しました。
そしてさらに、乾燥させたみかんの皮を粉末にすると「陳皮(ちんぴ)」と呼ばれる生薬に変身します。
生ゴミ → 入浴剤 → 生薬
ものすごい変貌を遂げましたね。ゴミがお薬になりましたよ!
しかも、みかんの皮を乾燥させたならば、8割方陳皮は完成しております。
もし、ご興味があれば、もうひと手間かけて、生薬作りにチャレンジしてみませんか?
みかんの皮で作る、自家製生薬『陳皮』の作り方
みかんの皮は、乾燥させて粉末にすることで、胃腸薬などの生薬「陳皮(ちんぴ)」として古代から重宝されてきました。
そんな、漢方薬にも用いられる生薬が、自宅で作れるとは驚きですよね!
みかんの皮を乾燥させるところまでは、入浴剤の作り方と同じです。
あとは、乾燥させたみかんの皮を、フードプロセッサーで細かく粉砕するだけ。
これで自家製『陳皮』が完成します。
コーヒーミルでも同様に作れますが、避けた方が無難です。
みかんの香りが残ってしまうので、コーヒー豆にも使っている方にはオススメできません。
陳皮の効能
この陳皮、さすが生薬と言うべきでしょうか。
胃もたれ、消化促進、食欲増進、かぜによるのどの痛みやせきの緩和、抗酸化作用など、得られる効能がすごすぎます。
このおそるべき東洋医学が、元々みかんの皮と言われると、ぐっと身近に感じられます。
例えば、抑肝散加陳皮半夏(ヨクカンサンカチンピハンゲ)は、神経症や更年期障害で胃腸が弱っている方に向けて処方されています。
とはいえ、ですね…。
生薬の陳皮、本来はみかんの皮を1週間どころではなく、1年も乾燥させるそうです。
1年…。さすがに、長いですね。
そこまで忍耐強くないので、ギュッと省略させていただきます…。
ですので、今回ご紹介したものは、簡易版の『なんちゃって陳皮』と呼ぶことにします。
『なんちゃって陳皮』カンタン活用法
この『なんちゃって陳皮』を、手軽に楽しむなら陳皮茶でしょうか。
お気に入りのカップに、陳皮と、蜂蜜、チューブ生姜を加えてお湯を注ぐだけ。
ゆず茶がお好きな方であれば、割と気に入ってもらえるのではないでしょうか。
さらに、本葛を加えてチンすれば、とろとろの食感が嬉しい『陳皮くず湯』になります。
個人的には、こちらの方が好みです。
とろみがつくことで、粉っぽさが気にならなくなります。
また、陳皮をホットケーキミックスに混ぜて焼くと、オレンジピールを入れたような爽やかな風味のおやつとして楽しめます♪
何か一つでも、ご参考になれば幸いです。
ではまた、次回。
レトロな世界でお会いしましょう!
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